不動産仲介会社で働く方の転職。

また副業で不動産を始めたいと考えている方は、「フルコミッション」の仲介営業という言葉を耳にすることも増えていると思います。

当記事では、実際にフルコミッションの不動産仲介営業で働く環境を提供しているRE/MAX Live(兵庫県西宮市甲風園1丁目5−16)が実際にフルコミッションでお仕事をさている方の事例をもとに、フルコミッションの不動産仲介営業のお仕事内容や、報酬、メリット・デメリットをわかりやすく1本の記事にまとめました。

どんな人がフルコミッションの不動産仲介営業で成功しているのか?実例ともにご紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。

もくじ

1. フルコミッションの不動産仲介営業とは?

まず初めに、改めてフルコミッションの不動産仲介営業とは、どのような仕事なのかを簡単に解説します。

フルコミッションとは、日本語にすると「完全歩合制」という意味になります。

文字通り、成果に応じて報酬が決定されるということです。

一般的な雇用形態では、1ヶ月間の働きに対し、予め約束された定額の月給が支払われます。

不動産仲介営業での仕事では、月給のみ支払われる会社もあれば、月給+成果報酬(獲得できた契約数に応じた報酬)が支払われるという大きく2種類の報酬形態が採用されています。

こちらは、あくまで「雇用形態」の中で働くという働き方になります。

一方フルコミッションの不動産仲介営業では、決められた「月給」というものは存在せず、「成果報酬」だけが報酬となり、社会保険を初めとした、保険や保証などもなく、完全な歩合制となります。

つまりフルコミッションの不動産仲介営業は、企業や会社から「業務委託」という形で仕事を受けることになります。

このようにお話すると、保険もあって、安定した月収が約束されているため、成果報酬もある不動産会社に勤める方が良いのでは?と考えられると思いますが、フルコミッションの不動産仲介営業が注目されている最大の理由は「成果報酬」の両率が全く違うという点です。

詳細は次項の、フルコミッションの不動産仲介営業の報酬(年収・月収)で詳しく話しますが、成果報酬が、3倍〜15倍高いというのがフルコミッションの不動産仲介営業の特徴です。

そのため、一定の成果を出し続けられる人にとっては、フルコミッションの不動産仲介営業の方が大きな報酬を得ることが可能です。

2. フルコミッションの不動産営業の報酬(年収・月収)は?

それでは、フルコミッションの不動産仲介営業では、どれくらいの報酬が手に入るのでしょうか。

詳しく解説していきます。

通常の雇用形態の成果報酬は多くて20%程度

不動産の仲介会社は雇用形態の中でも、社員のモチベーションアップのために、月給に加えて成果報酬を約束している会社も存在します。

ただ通常の雇用形態の中で、約束されている成果報酬は多くても20%程度にとどまり、少ない会社では5%を切ってくることも普通です。

フルコミッションの不動産仲介営業は30%〜95%まで幅がある

一方フルコミッションの不動産仲介営業では、契約する会社によって大きく異なりますが、成果報酬が30%〜95%と、通常の雇用形態と比較すると、成果報酬の金額に大きな差が出てきます。

通常の雇用形態で約束される成果報酬と比較すると大きく差があるのが明確ですね。

この成果報酬の幅が大きいことから、決められた「月給」がなくても、多くの収入を上げられるというシステムになっています。

不動産仲介営業の成果報酬は1件あたりいくらもらえるのか?

これだけではイメージがしにくいと思いますので、不動産仲介営業における成果報酬がどのように決定されるのか?について簡単に解説します。

不動産仲介には大きく「売買物件」と「賃貸物件」という2種類の契約があります。

売買物件は、土地や家などの売買を成約させること。

賃貸物件は、土地や家・店舗などの賃貸契約を成約させることを指します。

売買物件で仲介会社がお客様よりいただく報酬は、成約額の3〜6%です。

この仲介手数料は法律で定められており、原則3%〜6%を請求することになります。

賃貸物件では、賃料の1〜2ヶ月分をいただくケースが多いです。

売買物件の成功報酬例

仮に5000万円の売買物件の契約を仲介したとします。

買いたい人を自分で見つけて、物件を探してきた場合は、買主から仲介手数料をいただくことになります。その場合は、

5000万円 × 3% + 6万円 = 156万円

となり156万円(+税)が仲介手数料として支払われます。

ここから、成果報酬を計算します。

5000万円の売買物件(買主のみ or 売主のみ)の成果報酬例

成果報酬3% 156万×5% 7万8000円+税
成果報酬30% 156万×30% 46万8000円+税
成果報酬75% 156万×75% 117万円+税
成果報酬95% 156万×95% 148万2000円+税

このように見ると、フルコミッションの不動産仲介営業の、完全歩合制の成功報酬の金額の高さがわかりやすいでしょう。

また売買物件では、買主・売主の両方を自分だけで見つけてくるというケースも珍しくありません。そのような場合は、買主・売主の両方から、成果報酬を受け取ることができます。

その場合、成果報酬の基準は、(5000万円 × 3% + 6万円) ×2= 312万円と倍額になります。

5000万円の売買物件(買主・売主両方)の成果報酬例

成果報酬3% 312万×5% 15万6000円+税
成果報酬30% 312万×30% 93万6000円+税
成果報酬75% 312万×75% 234万円+税
成果報酬95% 312万×95% 296万4000円+税

両者を自分だけで見つけて契約に至るということはハードルが高いですが、成果報酬が大きく変わることが見てとれます。

ただ、もともとの成果報酬の両立が低いと、得られる報酬はあまり大きく変わらないのも見て取れます。

ただ、月に1件決まれば、月給に加えて、報酬が4〜9万増えるというのも決して小さくはありませんので、フルコミッションの不動産仲介営業が良いか?それとも雇用されている中で成果報酬を取るべきかどうか?は一概に言い切ることはできません。

賃貸物件の成功報酬例

続いて賃貸物件の成功報酬の例も見てみましょう。

賃貸物件では、成約した不動産の賃料の1〜2ヶ月分をいただくことが可能です。

(店舗やオフィス等では3ヶ月〜6ヶ月になるケースもあります。)

仮に1ヶ月10万円の賃料の物件が成約した例を見てみましょう。

この場合10万円が仲介手数料となります。

賃料10万円の賃貸物件(1ヶ月分)の成果報酬例

成果報酬3% 10万×5% 5000円
成果報酬30% 10万×30% 3万円
成果報酬75% 10万×75% 7万5000円
成果報酬95% 10万×95% 9万5000円

売買物件と比較すると、どうしても少なく見えてしまうと思いますが、賃貸物件は、売買物件と比較すると、その分ハードルも低く、需要と供給が多いため、積み重ねることが可能です。

そのため、フルコミッションの不動産仲介営業では、月に3〜4件成約できれば、賃貸物件の仲介手数料でも一般的な月給分を手にすることが可能になります。

フルコミッションの不動産仲介営業で働いている人の報酬例(月給・年収)

1件あたりの成功報酬は上記でイメージして頂けたと思いますが、先にもお話した通り、一般的な雇用形態と異なり、フルコミッションの不動産仲介営業では、定額の「月給・年収」が存在しません。

そのためフルコミッションの不動産仲介営業で、月間・年間どれくらいの報酬が得られるのかはイメージがつきにくいと思います。

そこで、実際にフルコミッションで不動産仲介業を専業としている実際の不動産エージェントの月収・年収例を紹介します。

フルコミッションの不動産仲介業の年収とは?

年収について、フルコミッションの不動産仲介業をされている方で、トップクラスのエージェントは仲介業だけで5000万円を超える年収の方もいます。

ただ、これは本当にトップクラスの一部の方の年収になりますので、目標にするべき数値ではありますが、5000万円クラスの年収をアベレージとし期待して転職するというのはおすすめできません。

実際にフルコミッションの不動産仲介業を専業として取り組まれている方で、実働が伴っている方は、600万円〜1000万円くらいの年収に落ち着くケースが多いです。

また実働が伴っているものの、経験が浅い方ですと、400万円〜500万円のラインの年収となりますが、この様なケースでは年々年収は上がる傾向にあり、3年程度で600〜1000万円くらいの年収を手にする方も少なくありません。

良い面ばかりはお話できませんので、実際にフルコミッションの不動産仲介業を始められても、実際に行動に移すことができず、成約が取れないという方は、もちろん年収が0という方もいます。

本業の合間に副業で取り組まれている方で、実働が伴う方は、年に2件ほどの売買物件成約で200万〜300万程度の収入を得る方もいます。

このようにフルコミッションの不動産仲介業は、その人の働き方によって大きく変わります。

そのため、実際にご自身が、フルコミッションの不動産仲介業でどれくらいの年収を手に入れることができるかどうかは、不動産エージェント会社と面談の上で、話を聞いてみるとよいでしょう。

フルコミッションの不動産仲介業の月収とは?

フルコミッションの不動産仲介業の月収については、その月に取れた成約によって大きく変わるため一概にはいえません。

そのため年収からの平均にはなりますが、フルコミッションの不動産エージェントとして安定して収入を得ている方は、30万円〜60万円の月収がボリュームゾーンとなります。

3. フルコミッションの不動産仲介営業の業務内容

フルコミッションの報酬については具体的なイメージをご理解いただけたと思います。

続いては、フルコミッションの不動産仲介営業の実際の業務内容について紹介します。

不動産仲介営業はマルチタスク

不動産仲介営業というと、「店舗に来たお客さんを接客する」というイメージを持たれるかもしれませんが、仲介営業は接客だけにとどまらず、幅広いタスクが求められます。

仕事のメインは、家を売りたい・買いたい人の希望を聞きながら、貸したい・売りたい希望の出ている物件の中で、もっともニーズの合った物件をご提案することになります。

ただ、実際に不動産契約が成立するまでには、「買います」「では、売ります」という単純なやり取りでは済まないことも多々あります。

実際にご自身で不動産を契約されたことのある方ならわかると思いますが、

物件を確認するためには「内覧」が必要です、内覧のセッティングから同行も不動産仲介営業の仕事です。

契約書類や重要事項説明書などの法務周りの書類制作なども仕事の範疇に入ってきます。

特にフルコミッションの不動産仲介営業では、ご自身1人で契約を担当するため、顧客対応も含め、基本的に全ての仕事を1人で回すことになります。

フルコミッションの仲介営業をサポートする、不動産エージェント会社に所属した場合は、事務所対応はもちろん、書類の確認や、契約の流れなど各種のサポートがありますが、ご自身が責任を持って顧客対応することになります。

成果報酬が高額になる分、1人で責任を持ってマルチタスクをこなすのも、フルコミッションの不動産仲介営業の特徴です。

ただこちらに関しては、一般的な不動産仲介会社で働いている方も、接客だけにとどまらず、書類制作から内覧同行まで全て担当されているケースがほとんどですので、「フルコミッションだから…」といったわけでなく、不動産の仲介営業全般に当てはまる業務内容となります。

フルコミッションの不動産仲介営業が決定的に違うのは「集客」

ここまでの話だけでは、フルコミッションの不動産仲介営業は、通常の雇用形態の仲介営業と業務内容はあまり変わらないと感じられると思います。

1点だけ、大きく違うのが「集客」です。

一般的な不動産会社に勤めていると、会社にやってきたお客さんの対応をすることになりますので、集客面で頭を悩ませることは比較的少ないと言えます。

一方フルコミッションの不動産仲介営業になると、集客を全て自分でこなす必要があります。

不動産エージェント会社も、お客さんや専売物件を、所属しているエージェントに紹介していますが、「成果報酬」のため契約は早いものがちになります。

そのため、どうしてもご自身で「集客」をする必要があります。

ただ「集客」といっても、どのように行うのか?イメージがわかない方も多いと思いますので、実際に成功されているフルコミッションの不動産エージェントの方が、どのように「集客」をしているのかを簡単に説明します。

フルコミッション不動産仲介Aさんの集客(不動産仲介 経験者)

Aさんは、不動産仲介会社で働くサラリーマンでした。

ただ年々任される仕事が増えるのには、収入が上がらないことから、独立を考え、フルコミッションの不動産仲介営業として、不動産エージェント会社で働くことに。

既に多くの不動産仲介を成立させてきたAさんは、顧客側・売主側のどちらからも信頼が厚かったため、独立後も、彼らの友人・知人が不動産について何かあったとき、直接連絡が来るという関係性ができていたため、常に不動産の相談が手元にある状態でした。

経験者の場合は、新規開拓ももちろん必要ですが、過去の仕事関係からの問い合わせメインで集客ができている方も、このようにいらっしゃいます。

フルコミッション不動産仲介Bさんの集客(不動産仲介 完全未経験者)

不動産仲介は完全未経験のBさん。

Bさんのケースでは集客は0からのスタートです。

知人・友人に不動産会社で働き始めたことを伝え、「何かあったら、相談してね」と伝えて回っている中で、家を購入したいという方が見つかりました。

その物件を成約させると、仕事の手際と人柄を認められ、売主さんから他の物件もやってくれない?と頼まれ、売物件の仲介の幅が増え、かつ成約した友人からの口コミでお客さんも増えていき、新しいお客さんを継続して紹介してもらえるように。

上記はわかりやすい事例をあげましたが、不動産営業では「誰に頼んだらよかったか?」が非常に重要なため、一度成約したお客様から、どんどん新しいお客様をご紹介いただけることが多い業界でもあります。

その他、昔ながらのポスティングなどで成約している方もいれば、SNSを中心にして不動産情報を発信している方、外国の方を専門で営業されている方など、集客の方法は不動産エージェントによって千差万別です。

「あなたなら、どうやって集客ができるか」知ってみませんか?

RE/MAX Liveでは、あなたの、これまでのご経験と現在の状態に合わせて、フルコミッションの不動産営業で働く場合、「どのように集客ができるのか?」をご提案する個別相談の場を用意しております。

不動産業界での経験を問わず、あなたの過去の経験・スキルから、どのようにすればフルコミッションの不動産営業として成功できるか?を一緒に考えておりますので、ぜひご興味があれば、お気軽に一度ご相談ください。

不動産エージェントについてご興味がある方は
お気軽にお問い合わせください

4. フルコミッションの不動産仲介営業のメリット・デメリット

ここまでを読んでいただき、フルコミッションの不動産仲介営業には、メリットもあれば、デメリットもあることを、何となく感じられていると思います。

そこで、ここではフルコミッションの不動産仲介営業のメリットとデメリットをまとめした。

フルコミッションの不動産仲介営業のメリット

メリット1. 会社員より稼げる

やはり最大のメリットは、稼げる金額に上限がない点です。

成果を上げるほど収入が伸びていきます。

未経験でフルコミッションの不動産仲介を始めた人でも初年度で年収800万円を超える事例もあり、業界トップクラスのエージェントは年収5000万円を超えることもあります。

メリット2. ノルマや不要な業務がない

不動産業界にありがちな「ノルマ」が、フルコミッションの不動産仲介営業には一切ありません。

会社で働いている場合は、月給を支払っている分成果を上げてもらわないと、会社が潰れてしまうため、どうしてもノルマが設定されます。実際不産仲介の会社で働かれている方の転職理由としても、無理なノルマ設定がランキング上位に位置しています。

ただし、ノルマは目標設定においては大事な一面もあります。

そのため、ご自身で無理のない目標を設定し、達成していくことは大事です。ただ他人に設定されたノルマを達成できるかどうか?という不安から受けるストレスは一切なくなります。

ノルマに加えて、業務報告などの一般的な会社で要求される、形式だけの業務等が一切ないため、成果を出すために必要な業務に集中できるのもフルコミッションの魅力と言えるでしょう。

メリット3. フレックス(自由)に働ける

フルコミッションの仕事を選択される大きな理由に、「フレックスワーク」があります。

出社時間などが設定されていないため、時間に縛られず、自由に仕事をすることが可能です。

そのため副業として挑戦される方や、主婦の方で不動産エージェントになる選択をされる方にとっても、働きやすい環境となっています。

メリット4. 毎日の仕事が楽しいと感じられる

不動産仲介会社から転職される方は、「毎日同じことの繰り返し」が嫌になって辞められる方も多いようです。フルコミッションの不動産営業は、自分で好きに仕事のスタイルを変えることができ、また人に出会う機会も多く、毎日が違っていて楽しいと感じている方が大半です。

また、お付き合いする人を自分自身で選べることから、ストレスフリーで働きやすい環境でもあります。

会社勤務では苦手な人や、嫌な人とお付き合いせざるを得ない場面もありますが、フルコミッションの仲介営業では、ご自身が苦手として、お金をもらったとしても働きたくないなと感じる人とは、簡単に距離を置くことができます。

メリット5. 不動産仲介以外の新しいビジネスにも挑戦できる

フルコミッションの不動産仲介営業の仕事では、多種多様な業種の方と触れることも多く、かつ様々なビジネスの情報が集まってきます。

そのため、不動産エージェントとして活躍する多くの人が数年のうちに、ご自身でアパート経営などの不動産経営や飲食店を始めたり、フルコミッションの不動産仲介業に挑戦されています。

ビジネスの新規開業に必要な不動産情報はもちろんのこと、どんなビジネスに勝機があるのか?というビジネスチャンスの話題も集まってきて、なおかつ資金もフルコミッションの仲介営業で貯めることができるため、会社に勤めているわけでもないので、何の制限もなく、不動産仲介営業以外のビジネスをスタートしやすくなっていることも大きなメリットです。

フルコミッションの不動産仲介営業のデメリット

デメリット1. 収入が安定しない

最大のデメリットは、収入が安定しないという点です。

契約の成約はお客様のタイミングになるため、コントロールが効かない部分も多く、決まりかけている契約が1ヶ月〜2ヶ月先になって入金になるということも珍しくありません。

また引越の時期と同じで、不動産営業にも繁忙期と閑散期があるため、優秀なエージェントであっても、成約が大量に取れる月もあれば、契約が0という月もありえます。

ただ、こちらについて実際にフルコミッションで活躍している不動産エージェントは、賃貸物件営業と売買物件営業でバランスを取りながら、閑散期でも一定の収入を上げられるようにしている方がいたり、閑散期は最低限に押さえて、繁忙期の契約を多く取ることで年間を通して計画を立てている方が大半です。

また月収だけでなく、年収も一定しているわけではないので、毎年振れ幅が出ることになります。

ただ、これは独立・開業して会社を経営する場合にも当てはまりますので、「雇用」という形から離れて仕事をする場合には、必ず直面するデメリットでもあります。

安定した本業を続けながら、副業でフルコミッションの不動産仲介に取り組むことで、このデメリットを回避している不動産エージェントも多数います。

デメリット2. 社会保険などの各種保険は自己負担に

フルコミッションの不動産仲介営業は、先にもご説明した通り「雇用」ではなく「業務委託」で仕事を受ける形となります。そのため、「社会保険」「厚生年金保険」などの保険はご自身で支払わなくてはなりません。

デメリット3. 働かないと給与が出ない/他責にできない

これは当然のことなのですが、仕事をサボってしまい、結果を出さないと給与は全く稼げません。

本来あってはいけないことなのですが、現在の日本で会社勤めの場合は、自分が働いていなくても、約束された給料は支払われます。

フルコミッションの不動産仲介営業には、この「月給」が存在しないため、良くも悪くも自己責任になります。1つ1つの業務に対して、ご自身で責任を負って対応していかなくてはなりません。

ただし、これをデメリットと考える方は、そもそもフルコミッションの不動産仲介営業は向いていないといえるでしょう。

5. フルコミッションの不動産仲介営業に向いているのはどんな人?

続いて、どんな人がフルコミッションの不動産仲介営業に向いているのか?

実際にフルコミッションの不動産仲介営業で成功している人に共通する特徴を紹介していきます。

フルコミッションの不動産仲介営業に向いている人

向いている人1. 「まずは、やってみる」と新しいことに挑戦できる人

フルコミッションの不動産営業の仕事で成功する鍵は、自分なりの営業スタイルを見つけ出すことです。

そのため最初からすぐに上手くいくわけではありません。

あれこれ考えることも大事ですが、考えたことをすぐに行動に移し、何が良かったのか?何がよくなかったのか?を考え直し、ではどうすればいいのか?を次に繋げることで、安定して成約の取れる営業スタイルが固まっていきます。

そのため、フルコミッションの不動産仲介営業で成功している人のほとんどが、「まずは、やってみよう」とすぐに行動できている人になります。

向いている人2. コミュニケーション能力が高い or 人と話すのが好きな人

不動産仲介営業では、買主・売主、借主・貸主の話しをよく聞いて、どのような物件が良いのか?はもちろんのこと、現在の相場から考えると、この物件の取引条件は何がいいのか?をしっかり伝え、時には交渉をする必要もあります。

そのため、仕事のベースはコミュニケーションです。

実際にフルコミッションの不動産仲介営業で成功している人をみてみると、コミュニケーション能力が高い人、相手の話をよく聴くことができる人、人と話すことが好きな人のどれかに該当する方ばかりです。

向いている人3. 営業戦略を自分で考えられる or まずは成功者の真似ができる人

フルコミッションの不動産仲介営業で成功するには、ご自身で営業戦略を考案し、上手く行った場合は何がよかったのか?上手く行かなかった場合は何を改善すべきなのか?を正しく評価できる人は当然成功できます。

ただ実際には、このような人は極稀です。

フルコミッションの不動産仲介営業で成功している人の大半は、成功している人が何をしているのか?を聞いたうえで、まずは真似をしてみて、自分なりのやり方にカスタマイズしていくという人になります。

向いている人4. 過去に不動産営業の経験がある人 or 別に本業がある人

当然ながら、過去に不動産仲介営業の経験のある方は成功しやすい傾向があります。

また安定した本業があり、副業として不動産仲介業を始める方も、フルコミッションの不動産仲介業で成功しやすい傾向があります。

これは単純に安定した収入があるため、焦らず、落ち着いて営業ができるという点も大きいですが、そもそも本業で出会っている人たちから、不動産の相談を受けられる点が最大の強みです。

フルコミッションの不動産仲介営業に向いていない人

続いて、フルコミッションの不動産仲介営業を始めても成功できない人の特徴も紹介します。

向いていない人1. メンタルが弱い・すぐに諦める人

1つの契約が取れないだけで落ち込んでしまう人や、不安ばかりが先行して行動につながらない人、1つのやり方が上手く行かなかったら諦めてしまう人は、フルコミッションの不動産仲介営業には向いていません。

1件あたりの成果報酬が大きいため、不動産仲介営業では、決まらないことの方が多いです。

そのため「10件あたって、1件決まれば良い」という前提で行動できない人は、フルコミッション制で働くのには向いていないと言えます。

向いていない人2. 行動できない人・ノウハウを聞いて満足する人

フルコミッションの不動産仲介営業は、完全歩合制のため、自分自身で行動をしないと何も決まりません。

そのため、セミナーに参加したり、ノウハウを聞くだけで満足してしまって、実際に行動に移せない人や、1日の大半を考えるだけに費やして、何も行動に移さないで過ごしてしまう人は向いていません。

未経験でもフルコミッションの不動産仲介営業を始められるか?

フルコミッションの不動産営業に向いている人の特徴に、過去に不動産仲介営業の経験がある方を上げたため、「フルコミッション制は未経験者には無理ということ?」と考えられるかもしれません。

結論からいうと、未経験でもフルコミッション制の不動産仲介営業で成功することは可能です。

実際に多くの、未経験者の方がフルコミッションの不動産エージェントとして活躍されています。

未経験者で成功している方に共通する特徴は、やはり行動力です。

実際に成功している人が、どのようにしてフルコミッションの不動産仲介営業を始めたかを聞いたうえで、自分自身ですぐに行動に移しているという人は、開始3ヶ月目には、売買物件の成果報酬を上げているケースも珍しくありません。

そのためフルコミッションで働く場合、不動産仲介営業の経験があることは有利になりますが、決して必須スキルではないと言えます。

6. フルコミッションの不動産仲介営業を始めるには?

実際にフルコミッションの不動産仲介営業として仕事を始めるにはどうすれば良いのかについて解説します。

開業・不動産エージェント2つの選択肢がある

フルコミッションの不動産仲介営業として働くには、大きく2つの選択肢があります。

選択肢1.ご自身で開業する

ご自身で独立・開業するパターンになります。

ご自身で経営することになりますから、本当の意味での完全成果報酬ですね。

最大のメリットは仲介手数料を100%自社のものにできるという点です。

また、社員には月給制か、一部成果報酬とすることで、1人の力を超えて、会社をどんどん拡大していき、事業の規模も拡大できます。

一方毎月の諸経費はもちろんのこと、開業の際には、登録免許税にかかる費用や事務所の開設など、様々な費用が発生します。営業保証金などの費用も加味すると開業には1000万円以上の資金が必要となるため、ハードルは高めです。

選択肢2.不動産エージェント会社に所属する

フルコミッションの不動産仲介営業を始めるもう1つの方法として、不動産エージェント会社に所属するという方法があります。

会社によって異なりますが、ほとんどの事務所で成功報酬率は70%以上が約束されており、事務所費用を始め、各種免許等の負担も事務所が負担してくれるため、どんな人でも低リスクでフルコミッションの不動産エージェントとしてすぐに開業することが可能です。

また、不動産営業には「宅地建物取引士」いわゆる宅建免許が必要と考えられると思いますが、宅建免許が必要な業務は不動産エージェント会社が引き受けてくれるため、免許がなくても仕事を始めることが可能なのもメリットです。

フルコミッションの不動産仲介営業は、「報酬率」だけで選ぶのは危険

このようにお話すると、各種経費も負担してもらえるなら、報酬率95%のフルコミッションの不動産エージェント会社に所属することが最も効率が良く、稼げる選択肢だと思われるでしょう。

80%を超えて報酬率が高く設定されている不動産エージェント会社は、何も教えなくても勝手に仕事ができる人をターゲットにしていることが多く、所属してみたものの、何をしていいのかもわからず、ただ時間が過ぎていくということになってしまうケースも珍しくありません。

また書類作成のサポートや、名刺の印刷費用など、諸々の経費が別途必要となっていることもあります。

そのため、フルコミッションの不動産エージェント会社を選択する際には、報酬率の高さだけでなく、ご自身にとって必要なサポートが揃っていて、確実に成約を増やし、報酬を伸ばし続けることができる環境かどうかを見極めなくてはなりません。

7. 【関西エリア】フルコミッションの不動産仲介営業の会社一覧

関西エリアでフルコミッションの不動産仲介営業を始める場合は、住宅需要の多いエリアで活動している不動産エージェント会社に相談してみることをオススメします。

関西エリアは西宮・大阪・神戸の不動産エージェント会社がおすすめ

特におすすめのエリアは西宮・大阪・神戸エリアの不動産エージェント会社です。

「住宅需要の多いエリアで活動している不動産エージェント会社」を選択すべき理由はいくつかあります。

理由1. 実際に取引に携わっているエージェントの話が聞きやすい

不動産取引の需要が多いエリアの不動産エージェント会社は、取り扱っている案件が多く、実際に取引をいくつも手掛けている、所謂「成功しているフルコミッションの不動産エージェント」の話を聞ける機会が多いため、初めてからすぐに実践的なノウハウを吸収することができます。

エージェント同士で売買物件の案件をつなげることも少なくないため、反対に不動産取引の少ないエリアで展開している会社は、オフィスに人が集まることも少なく、エージェント同士のコミュニケーションが希薄でないか注意が必要です。

理由2. 仕事を始めた際に、オフィスへのアクセスがしやすく便利

実際に仕事を始めた際には、オフィスを利用して、スタッフと書類の確認や、契約の流れを打ち合わせするという実働が必要となります。

昨今リモートワークも盛んになっていますが、クライアント様を事務所にお招きすることもよくありますので、事務所が実際の取引現場とアクセスが良いことは大きなメリットになります。

そのため、関西圏のどの不動産需要の多いエリアにもアクセスの良い、西宮・神戸・大阪エリアは特におすすめです。

当該エリアは不動産会社も多く、関西エリアで不動産に関わる方にとっては、非常に魅力的なエリアとなっています。

関西エリアで活躍しているフルコミッションの不動産エージェント会社

① RE/MAX Live(西宮)

日本の不動産エージェント業界で最も多くのエージェントが所属するRE/MAX JAPANの西宮オフィスです。

米国で生まれたRE/MAXは、現在全世界110か国で15万人近い不動産エージェントが所属する組織で、日本の不動産エージェント会社のパイオニアです。

日本国内のオフィス同士の連携も取れており、不動産情報の交換が活発に行われています。

未経験者も積極的にリクルーティングを行っていることや、数名〜数十名規模の地域密着のオフィスが全国各地に点在し、それぞれのオーナーによってオフィスの雰囲気や制度などが異なっているため、ご自身に合ったオフィスを見つけやすいのも特徴です。

西宮オフィスは兵庫県の1号店でエージェント同士の交流会はもちろんのこと、経験者からのノウハウ共有や、無料相談も行っており、多数のエージェントが所属しています。

エージェントの成功報酬も最大80%と、フルコミッションの不動産エージェント業界でも最大級の報酬設定となっています。

② TERASS(大阪)

https://terass.com/

日本で生まれた不動産テックx不動産エージェントの会社です。

特徴としては、不動産テックを活用し、本社側での集客も行っていることから、集客面の不安を拭いやすく、メディア露出が日本の不動産エージェント会社の中では一番多く、お客さんへの認知ができていることが挙げられます。

不動産仲介経験が3年以上ある人を中心に集めている(未経験者についてもjunior agentという立ち位置として参加可能)ことから、現状ではシステムの安定化と案件の流動性を高めることに集中しており、今後飛躍的に伸びていく可能性があります。

フルコミッションの成功報酬も75%と高く設定されています。

③ ケラー・ウィリアムズ 大阪(大阪)

https://kwjapan.jp/kamei-ten/kw-osaka/

ケラーウィリアムズもRE/MAXと同じく世界最大規模の不動産エージェント会社です。

特徴としては、マネジメントフィーなどの月額費用がなく、仲介手数料からのみ手数料を取ることと、丸紅などの上場企業なども関わっており、研修やシステムなどが充実していることが挙げられます。

費用がかからないことから参入ハードルが低く、大手会社が参画していることから、研修やバックオフィスのシステムなどが充実しているため、未経験者にとっても取り組み易いエージェント会社と言えます。

④ RE/MAX NOW(神戸)

https://remax-now.jp/

RE/MAX Nowは、神戸にオフィスを展開しているRE/MAXグループの老舗です。

他のRE/MAXのオフィスとの交流も盛んで、多数のエージェントが活躍しています。

エージェントのフルコミッション成功報酬も最大80%と高く設定されています。

⑤ 日本住宅開発株式会社 大阪本店(大阪)

https://n-jk.com/agent/

日本住宅開発株式会社は大阪を専門にフルコミッションの不動産エージェントを募集している会社です。成功報酬の設定率も90%と業界最高値となっています。

⑤ RE/MAX Wish(大阪)

https://remax-wish.com/

RE/MAX Wishは大阪市北区中津に事務所を構えるRE/MAXのオフィスです。

こちらも、エージェントのフルコミッション成功報酬が最大80%となっています。

【まとめ】フルコミッションの不動産仲介営業で稼げるかは、あなたの営業戦略次第

以上、フルコミッションの不動産仲介営業の実情についてまとめました。

結論としては、フルコミッションの不動産仲介営業で安定して稼いでいる人はいますが、そのためにエージェント独自の営業戦略が求められます。

もし現在、不動産仲介業への挑戦・転職を考えらているなら、1度近くの不動産エージェント会社の無料相談をご活用することをオススメします。

RE/MAX Liveでは、ご自身の経験・スキルなど現状に合わせて、どのような営業戦略を構築することができ、どの程度の年収が期待できるか?を無料相談にて受付けておりますので、ぜひそちらも合わせてご活用ください。

不動産エージェントについてご興味がある方は
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